2021年人気を博したアニメ映画5選
ユニークで愛らしい作品を観たい人、若い人も年配の人も、アニメ初心者も筋金入りのアニメオタクも、誰もが楽しめるアニメ映画を紹介したいと思います。ただ単にアニメが好きな人にもお勧めできるので、ぜひ要チェックです!
『ビーボ』
『ビーボ(原題:Vivo)』は、亡くなった主人の願いを叶えようとするキンカジューのビーボを描いた、ミュージカルコメディ映画です。声優陣にはベテランキャストが揃っており、機械的に聞こえることなく感情を引き出すタイミングと方法を心得ている脚本となっています。作中で流れる音楽も、非常にキャッチーで生き生きとしており、主人公ビーボの声を担当するリン=マニュエル・ミランダが作曲しているのには思わず納得がいきます。本作は、物語全体を通してストーリー性もきちんとあるミュージカルアニメーション映画を楽しみたい人にとって、素晴らしい鑑賞時間となるでしょう。
『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション』
『僕のヒーローアカデミア』シリーズの第3作目となる『ワールド ヒーローズ ミッション』では、デクとその仲間たちが世界を救うために、これまでで最も壮大な旅に出ることになります。前2作と同様に、盛大なアニメーションと戦闘シーン、そして林勇気氏による素晴らしいサウンドトラックが、原作シリーズの優れた要素をより一層引き立てています。本作は、決してシリーズの中でも必見の作品ではありませんが、それでも見る価値は十分あるでしょう。
『ラーヤと龍の王国』
『ラーヤと龍の王国』は、米ディズニーがストリーミング配信に移行してから最初に公開した作品のひとつであり、東南アジアの美学が光る素晴らしい作品に仕上がっています。アニメーションや映像は、近年のディズニー作品の中でもトップレベルであり、それぞれの要素すべてが独特のファンタジーな世界観と、復讐や信頼の思いを強調し、ストーリーのメッセージ性を際立たせています。さらには、視聴者を興奮させてくれるアクションシーンと、定番な感じでありながら見応えのあるストーリーを兼ね備えており、視覚的に美しい映画が観たい気分の人にとってはぴったりの作品でしょう。
『あの夏のルカ』
北イタリアを舞台にしたピクサー製作の映画『あの夏のルカ』は、『ラーヤと龍の王国』と同様に、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、劇場公開からストリーミング配信へ移行せざるを得なかった作品ですが、それでも素晴らしい評価を得ています。本作は、ピクサー製作の他の作品、特に直前の2020年公開映画『ソウルフル・ワールド』などと比べると、頭脳的で内省的な要素ははるかに少ないですが、そのシンプルさによって評価が下がることはありませんでした。主人公ルカとアルベルトの友情と彼らが直面する挑戦は、ストーリーの内容に容易に没頭できるよう描かれているため、複雑な表現はすべて無しにして、シンプルさを追求しているように見えます。ピクサーお得意のクオリティの高いグラフィックとアニメーションが詰まっているので、どなたでも気軽に観られる作品といえるでしょう。
『バットマン・ソウル・オブ・ザ・ドラゴン』
『バットマン・ソウル・オブ・ザ・ドラゴン』は、過去のDCアニメ映画とは異なり、全く別の新しい物語が繰り広げられています。名優ブルース・リーが好んだであろう1960~70年代のカンフー映画をベースにしており、物語の最初から最後まで卓越した戦闘の振り付けが見られます。バットマンが地上に放たれた悪魔を阻止するという筋書きはそれほど面白くありませんが、迫力のある戦闘シーンだけは見る価値があるでしょう。